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強度近視の方のアイメイクのコツ

最終更新: 3月31日

こんにちは。

大阪市天満/扇町/南森町の眼鏡店ARBOR(アーバー)です。


眼鏡はお顔の真ん中に乗るものだから、その人の印象を大きく左右してしまいます。

同じように、印象を大きく左右するのがメイクアップ。


切っても切り離せない二つの要素ですが、

眼鏡店スタッフに聞いてもメイクのことはわからない…

化粧品店のスタッフに聞いたり雑誌でメイクの特集を見ても眼鏡のことはわからない…

ということが本当に多いと思います。


ということで、今日のテーマは、



「強度近視の方のアイメイクのコツ」



私・竹村も強度近視で、長らく自己流でメイクをしてきましたが、今回はヘアメイクのプロ・正治来充子(しょうじくみこ)さんに、私自身が抱える疑問や悩み、お客様からよくいただく疑問や悩みを、思い切ってぶつけてみました!


当店で特にお悩みを伺うことの多い強度近視の方へ向けて、眼鏡と特に関係の深い目元のメイクに的を絞って、じっくりお話をお伺いしてみましたよ。




【メイクの心得】

(竹村)

お客様からお話を伺うと、メイク自体が苦手という方もおられますが、それよりも、「そういえば今までコンタクトレンズをつけてからしかメイクをしたことがなかった」という方が多いように思います。

コンタクトレンズ装用時と裸眼とでは、ピントの合う距離が全く異なるので、一般的なメイク術を適応しにくかったり、普段使うメイク道具も勝手が違ってうまくいかないのかもしれません。


(正治)

そうですね。

ただ、どちらの場合も、まず最初にやるべきことは、自分の顔をよく観察すること。


鏡を見たり、スマホで写真や動画を撮って、

自分で見た時・他人から見られた時の印象

化粧あり・なしの印象

笑った時・怒った時の印象

などなど、じっくり観察して比較してみます。


そして次に、右半分と左半分の顔を比較して、

好きなのはどちらか?

好きなパーツはどちらか?

なぜ好き・嫌いなのか?

考えてみます。

例えば目元なら、二重がきれい、目が少し大きい、眉頭の毛の流れがいい感じ、など、何でも大丈夫です。


それができたら、嫌いな方のパーツを、どうしたら好きな方のパーツに近づけられるか?

一つずつ、具体的に考えて、試していきます。


(竹村)

私は、元々左目が二重で、右目が一重だったので、右だけ強めにビューラーしたり、濃色のアイシャドウを少し幅広めに入れたりしていました。


(正治)

そんな感じでいいですよ!

メイクで自分以外の人になろうとしても、上手くいきません。

自分が元から持っている良いところ・好きなところはそのまま生かして、足りないところだけをカバーする、という発想が大事なんです。

好きな方のパーツはそんなにいじらなくていい(嫌いな方だけ意識すれば良い)ので、左右のバランスを頻繁に確かめたりしなくても大丈夫になってくるんじゃないかな。

もちろん、最初から完璧にはできないかもしれませんが、練習すると少しずつコツが掴めてくると思います。


(竹村)

なるほど!

メイクする前に、自分の中で、理想の形・理想のメイクをしっかりイメージしておくのが大事、ということですね。

強度近視だと裸眼では顔全体を見ることができないので、メイク中に何回も眼鏡をかけたり外したりして左右のバランスや顔全体の印象を確かめるのは本当に大変なんですが、その回数を減らせたら、メイク自体がすごく楽になりますね。


これは、メイクをするあらゆる方にとって役立つ心得かもしれません。

続いて、実際にメイクのコツをお伺いしてみました。




【アイメイクのコツ】


▼メイクする方の目で鏡を見よう(目を開けたままメイクをしよう)


(正治)

強度近視の方は、実際どのくらいだったら見えるんでしょうか?


(竹村)

私の場合、鏡から5cmくらいまで近寄らないとはっきり見えないです。

ただ、目の周りをかなりアップで見ることができるので、メイクはしやすいんです。

ちなみに、手鏡を持って、メイクする方の目で鏡を見て、目を開けたままメイクしています。


逆に「どんなに近寄っても見えない」とおっしゃる方もおられるので、なぜだろう?とずっと考えていたのですが、

▼鏡の位置が低い(角度が垂直でない)と、覗き込むような姿勢になり、暗くて、よく見えない

▼メイクする方の目を閉じて、反対の目で鏡を見ると、寄り目が難しく、距離が遠くて、よく見えない

このどちらかのケースが多いのではないかと思います。


(正治)

そうなんですね!

私自身は老眼が始まって、近くのものが見辛くなってきているので、むしろ羨ましいです。笑

鏡に映っている方の目で、しっかり目頭から目尻まで見えれば、十分、メイクはできると思います。

そして鏡をなるべく真正面で見える位置に持ってくるのも、いいと思います。


今まで目を閉じてメイクをしてきた方にとっては、目を開けたままメイクするのは怖いと思いますし、鏡の位置や角度を変えるのも、最初は感覚が掴めなくてちょっと大変だと思います。

これはもう、頑張って練習するしかないですね。


(竹村)

私も今思えば、置き鏡より手鏡を持った方が楽と気付くまでには、すごく時間がかかりました。

そして、少し顎を出して伏し目がちになると、手でまぶたを持ち上げなくても(両手を使わなくても)目のキワまで見える、と気付くまでにも、時間がかかりました。

試しにちょっといつものやり方を変えてみる、というのも大事かもしれないですね。



▼道具の使い方を工夫しよう


(竹村)

鏡にかなり近づかないといけないので、普段使っているメイク道具が扱いにくいというお声も頂戴しました。


(正治)

例えばこんなものはどうですか?


▼極小のスクリュー歯間ブラシ

マスカラのブラシが扱いにくい、上まぶたや目の粘膜にマスカラが付くのが怖いという人におすすめです。マスカラを歯間ブラシに少しだけとって、手の甲で少し落として使います。まつ毛の根元にピンポイントでつけられますし、ブラシ部分を少し折って軸と角度を付ければ、目尻にもつけやすいですよ。

▼指

指先の感覚でアイシャドウの量や濃さを調節することもできます。汗や脂が多い方は、指先にフェイスパウダーを付けてからシャドウをとれば、付きすぎませんよ。


▼綿棒

形も様々あるので、使い分けると便利です。普通の綿棒は綿部分の長さをそのまま生かしてアイシャドウを乗せる、先の尖った綿棒で細いラインを引く、ベビー綿棒(細いタイプ)ははみ出た部分の修正、などなど。軸が紙製なら使いやすい長さに切ることもできます。

▼100円ショップなどで売っているチップ

サイズの小さなものや形のバリエーションがたくさんあるうえ、使いにくかったり汚れてしまったりしても気兼ねなく他のものを使えるのでいいですね。


(竹村)

歯間ブラシ!意外ですがマスカラのブラシと良く似てますね。

どれも手頃な価格なので、挑戦しやすそうです。




【アイブロウを上手に描くコツ】


▼眼鏡をかけてから描いてみよう

(竹村)

眼鏡フレームも眉も、お顔の中で大きく目立つ線。

この2つの線が喧嘩してしまうと、お顔全体がチグハグな印象になってしまいます。

なので、眼鏡をかけた上から眉を描く方がバランスが取りやすいと思っていたのですが、どうでしょうか?


(正治)

眼鏡をかけてからアイブロウを描く方が、理にかなっていると思います。

具体的には、フレームのブロウライン(フチの上部分のライン)に対して、眉を、平行か、10〜15度くらい上がり気味の形にすると、相性が良くなると思います。

それと、ある程度眉もしっかり存在感を出した方が、眼鏡だけが悪目立ちせず、お顔全体の印象が調和しますよ。

逆に、眼鏡を目立たせたい!という人は、あえて薄く描いてもいいですね。



▼手首の可動域・力の入り方を理解してから描いてみよう

(竹村)

フレームをガイドラインにすることで、少し形のイメージは付きやすくなると思うのですが、それでもなかなか左右対称に描くのが難しいですよね。


(正治)

最初にお話ししたように、まずは、自分の眉をよく観察する、理想の形をイメージして足りないところだけを補う、というのが大事。

嫌いな方の眉の形を、好きな方の眉の形に寄せていくということです。

実際により綺麗に仕上げるには、


▼利き手側の眉を描く時は、手首の角度が小さくしか動かないので、直線的・眉尻がスッと落ちがち。

▼利き手と反対側の眉を描く時は、手首の角度が大きく動かせるので、曲線的になりがち。


ということを理解する必要があります。


(竹村)

なるほど!

手首の動く幅が全然違うので、自然なクセや勢いだけで描くと、かなり左右差がでてしまう、ということですね。


(正治)

自分の好きな方の眉はどちらか、もう一度思い出して、


▼利き手側の眉をより曲線的にしたい時は、勢いよくいきすぎないよう曲線的に描く。

▼利き手と反対側の眉をより直線的な眉にしたい時は、意識して直線的に、眉尻も直線的に描く。


という風にイメージすると、上手くいくと思います。


(竹村)

私は、左右で力の入れ方に差が出ないように、こめかみ〜頬骨のあたりに小指を置いて、固定して描いています。


(正治)

テーブルやデスクに肘を固定するのもいいかもしれませんね。



▼鏡の位置と角度を少し変えてみよう


(竹村)

眼鏡と眉が重なってしまって描きにくいというお声もありました。

かなり大きい眼鏡の場合や、眉と目の間隔が狭い方は、眉を描くときだけ眼鏡を少し下にずらしてもいいのかなと思いますがどうでしょう?


(正治)

それもいいですね。

他にも、こんなふうに鏡を覗き込むようにすると、眼鏡と眉が重なってしまいます。

しかも、逆光でお顔全体が暗く見えるので、濃く太く描いてしまう。

まずは鏡の位置を高くして、角度を垂直に近づけるだけでも、描きやすくなるかと思います。


(竹村)

納得です。アイメイクでも話題にしましたが、覗き込むような姿勢になってしまう鏡は使いにくい点もありますね。折り畳みでも角度が変えられるものや、最初から十分な高さのあるスタンド式の鏡、手鏡など、色々試して、自分に合うものを探してみるといいかもしれませんね。



▼基本的なアイブロウの描き方のコツも知っておこう


(正治)

強度近視に限らないお話になってきましたが(笑)、こんなことにも気をつけるとグッと描きやすくなりますよ。


▼ペンシルタイプは線がくっきり出がちなので、くっきり描きたい方はそのままでいいのですが、ふんわり描きたい方は、少し寝かせて、芯の先ではなく面を使うイメージで。また、芯が柔らかいと太く濃く、硬いと細く薄く描けるので、使いやすいものを探してみてください。


▼パウダータイプだと粉が散って眼鏡にかかってしまうという人は、粉をつけすぎです。

何度もトントンするのではなく、ほんの少し斜めに撫でて、更に手の上でなじませるくらいでちょうどいいですよ。


▼濃いめ・暗めの色を選びがちですが、思っているよりもずっと明るめで大丈夫です。

例えばこのパレットだと、皆さん1を使いがちですが、2〜3辺りで十分な濃さになる方がほとんどです。


▼逆光や光が真上から落ちる場所だと、目元が暗くなってメイクが濃くなりがちです。少し移動して、斜め前方から光が当たるようにするといいと思います。


▼眉を描くのがどうしても苦手なら、眉マスカラで毛流れを整えるだけでもだいぶ違いますよ。最近ではクリアタイプも出ています。男性にもぜひ試してほしいですね。





【とにかく目を少しでも大きく見せたい】

(掛けている眼鏡はAnne et Valentin FOSSTTE 8A13)


(竹村)

強度近視の方は、レンズの作用によって目が小さく見えてしまうので、少しでも目を大きく見せたいという切なる希望をお持ちの方が多いです。

私自身は、目が小さく見える=アイメイクも小さく見えてしまうので、コンタクトの時よりも少し濃いめ・少し範囲広めにメイクする、というのが習慣になっていました。

これはどうでしょうか?


(正治)

アイラインもアイシャドウも、下手に範囲を広げるだけでは、かえって目を小さく見せてしまいます。

濃い色できちんと強調することは大事なのですが、広げすぎないことも大事です。

例えば、3色使用の場合、

▼明るい色はまぶた全体

▼中間色はアイホールまで

▼濃色は二重の幅くらい

※一重の方は、目のキワ〜目を開けたときに見えないところまでを二重幅とみなしてみてください

▼左右の幅は、目頭から眉頭、目尻から眉尻くらい


と意識してみてくださいね。


2色だけ、4色以上のパレットでも、基本は同じです。

初めて使うアイテムは、実際に肌に乗せた時の色味や濃さがどのくらいか、手の甲などで確かめてから使うと失敗しないです。


(竹村)

手の甲ではイメージがつかみにくい人は、コンタクトレンズの時に、色味や濃さ、使う範囲を確認してから、裸眼・眼鏡の時に使うようにするといいかもしれないですね。


(正治)

確かにそうですね。

その他のポイントとしては、


▼ビューラーを使う

まぶたをちゃんと上に持ち上げて、まずは目自体を大きくしてあげます。

丸っぽい目の形の方は全体をそのまま扇形に上げる、切れ長の目の形の方は目尻をメインに上げると、その方の持つ目の形の良さが活かせますよ。

自分では真正面からしか顔を見ないことが多いですが、他人からはちょっと違う角度から見られることが多いです。伏し目がちになった時や斜めから見られた時も、まつ毛がちゃんと上がっていると、目の印象がだいぶ違いますよ。


▼アイラインを目のキワに引く

目を大きく見せるためには、目のキワ=まつ毛の根元・生え際に、上まぶたと下まぶたが交差するところまで引くようにします。

まつ毛の上と目尻側に大きくはみ出して引いてしまう人が多いのですが、黒い部分が太く・長くなってしまうと、むしろ、収縮して見えてしまうことがあります。また、目尻側に長く伸ばすと、上まぶたが下垂して見える原因にもなるので、あまりおすすめしないかな。


▼マスカラも目のキワにつける

ブラシをスッとまつ毛の先端に逃してもいいのですが、アイラインと同じで、目のキワをしっかり強調したいので、ジグザグ横に動かしてつけるとより良いですね。根元からしっかりとマスカラがつき、しかも1本1本ダマにならずにきれいに仕上がります。


(竹村)

眼鏡屋としても、少しでも目を大きく見せるために、レンズをなるべく目に近づけたいので、まつ毛は長さよりも濃さに力を入れてほしいです!


(正治)

なるほど。

毎日やるのが大変なら、どれか一つでも実践してもらえればと思います。


(竹村)

眼鏡選びと通じる部分がありますね。

強度近視の方の場合特に、安易に大きなフレームにしてしまうと目がより小さく見えてしまうんです。

目の形に沿うサイズや形で、目を縁取るようなくっきりとしたデザインだと、目が小さいと感じにくくなります。

(上段が度なし、下段が度付き。度数やメイク方法などの条件は全て同じ。一番右のフレームが目元がくっきり見えませんか?詳しくはこちらの記事を→強度近視のフレーム選び


メイクの場合も、安易に大きく濃くメイクすればいいというわけではなくて、元々の目の形や大きさを際立てることが大事なんですね。


(正治)

その通りです!

眼鏡とメイクの相乗効果で、目元をよりくっきりと印象付けられたらいいですね。




【最後に】

(正治さんに教えていただいたメイク法を早速実践してみました。掛けている眼鏡はLunor A5-226-18)


(竹村)

強度近視の方にとって、裸眼・眼鏡でのメイクは、コンタクトありきのメイクとは大きく異なります。

今回正治さんにお話をお伺いして、様々なテクニックを教えていただきましたが、やはり、地道な練習が大事だということにも改めて気づかされました。

自分自身がメイクを始めた頃を思い返すと、ビューラーひとつとっても、なかなか上手にできなくて、自分に合う製品を見つけて自分なりのコツを掴むまで、たくさんの時間と練習が必要でした。

今から裸眼・眼鏡でのメイクに取り組もうと思うと、その時と同じくらい、時間や練習が必要かもしれません。

が、ぜひポジティブな気持ちで、自分なりのメイク術を身に付けていただけたら、今後の眼鏡生活やお出かけをもっと楽しんでいただけるのではないかなと思います。


(正治)

眼鏡もメイクも、せっかくするなら、楽しみたいですよね。

たくさんお話させていただきましたが、このうち一つを実践するだけでも、確実に人の印象は変わります!

まずは一つ、トライしてみていただきたいです。


(竹村)

気負わずに、まずできることからやってみるのがいいですね。

それにしても、メイクは本当に奥が深いです!


(正治)

ふふふ。

まだまだ序の口ですよ〜。

アイラインひとつとっても、今回は、目を大きく見せるためにはこうというお話をしましたが、大きく跳ねるようなラインや、鮮やかな色味のラインなど、違った良さや効果があって。

本当に、いろんな可能性があります。


(竹村)

おっしゃる通りですね。

そして、プロに相談することをためらわないで!とも思います。

眼鏡もそうなんですが、ご自身の思い込みや試行錯誤が逆の効果になってしまっているケースがたくさんあります。


(正治)

本当にそうです!

眉の正解がわからないという方は、一度プロに眉カットしてもらうのも◎

うちの店でも、例えば左右の視力に差があるお客様など、様々なケースがありますが、困っていることや悩みを具体的にお話していただくと、答えが見つけやすくなります。


(竹村)

うんうん。

ぜひ、眼鏡のことはARBORヘ、ヘアメイクのことはarlesへ(笑)、気軽に相談いただけたら嬉しいですね。

貴重な機会を本当にありがとうございました。


(正治)

こちらこそありがとうございました。




いかがでしたでしょうか?


眼鏡もメイクも、お一人お一人のお顔立ちや悩みによって、選択肢やアドバイスが大きく変わってきます。

ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。



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正治来充子(しょうじくみこ)さん


hair & make-up arles代表。

長年サロンワークとヘアメイクの仕事を両立しながら、スクールやプロ向けの講習会の講師を務めるなど、幅広く活躍。

美容師として、ヘアメイクとして、お一人お一人の「美」を、外面はもちろん内面からもサポートしてくれる、頼もしいお方。


hair & make-up arles(ヘアアンドメイク アルル)

〒542-0081

大阪市中央区区中央区南船場3-2-6

大阪農林会館509

https://www.hm-arles.com


(掛けておられる眼鏡は、megane and me GEO)


#強度近視#眼鏡選び#眼鏡選びのコツ#眼鏡が似合わない人の眼鏡選び #眼鏡メイク

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